TOP > 半導体技術・産業動向の教養 > SNSの発達
日本では、ガラケーが独自の進化を遂げている一方、米国を中心とした海外ではパソコンに近い機能を持つ携帯電話の開発が進められていました。そしてついにスマートフォンが誕生します。2007年にはアップルがオーディオプレーヤー、電話、インターネットデバイスの3つを一体化させた革新的なスマートフォン「iPhone」を発売し、世界中の注目を集めました。翌年の2008年に発表された「iPhone 3G」は日本でもソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)から販売され、さらに翌年の2009年には台湾HTCから日本初となるAndroid対応スマートフォンが発売されました。こうして日本における携帯電話は、ガラケーからスマートフォンへ徐々に主流が移り変わっていきます。
2010年代に入ると、SNSが発展しました。SNSのサービス自体はパソコンの時代から存在していましたが、スマートフォンの普及によってソーシャルメディアの利用がいつでもどこでも可能になりました。さらに、スマートフォンのさまざまな機能と連携することで一気に活用の幅を広げました。フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどは、誰でも気軽に画像や文章を投稿できるため、短期間で人気のアプリとなりました。また、2011年にリリースされたLINEは、今やほとんどの日本人にとって生活のインフラとなっています。
さらに、2010年代は動画配信や視聴の分野でも新たな発展を遂げました。2005年にサービスがスタートしたYouTubeや、2007年に始まったニコニコ動画は爆発的なヒットとなりました。ニコ生主やYouTuberと呼ばれる、動画配信によって収益を得る職業も生まれ、新たな働き方が確立された時代でもあります。
それだけでなく、定額で国内外の映画やドラマ、アニメが見放題になる「定額制動画配信サービス」も普及しました。Amazon Prime VideoやNetflixなど、スマートフォンやタブレット端末で好きなときに好きなだけ視聴できるサービスが広まりました。
2020年3月には、第5世代(5G)のサービスが開始されました。5Gには「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」という3つの特徴があり、通信速度は4Gの20倍といわれています。このサービスにより、大容量の動画も高画質のまま視聴できるようになり、高速通信を安定して利用できるようになりました。また、端末側には高速処理能力を備えた高性能の半導体が数多く使われています。多数同時接続という点では、従来は基地局1つあたりで接続できるデバイス数が限られ、通信障害が発生しやすい問題がありました。しかし、5Gの基地局では同時接続できるデバイスの数が飛躍的に増えています。さらに、ネットワーク上の通信処理が追いつかず情報が止まってしまうような遅延も、5Gでは4Gに比べて10分の1にまで低減されました。そのため、自動運転や遠隔医療といったリアルタイム通信が重要となる分野で高い効果が期待されています。
トランジスタが1947年に発明されてから今年で75年になります。この間、半導体市場は成長を続けてきました。これまで半導体は、電卓、汎用コンピュータ、パソコン、携帯電話、スマートフォン、そして通信やクラウドサービスを担うデータセンターといったさまざまな形に進化し、時代を牽引してきました。私たちの生活がアップデートされるたび、その背景にはいつも半導体技術の革新と、端末や通信サービスの発展があったといっても過言ではありません。現代文明の発展に大きなインパクトを与えてきた半導体の進化は、今後も社会の発展や技術革新を先導し、新しい文明を築くうえでますます重要な役割を果たすことでしょう。
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