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2017年の半導体産業・技術分野の重要な動向

2017年の半導体産業・技術分野の重要な動向として、以下の点が挙げられます。


1. 世界半導体市場の大幅成長

2017年の世界半導体市場は、前年比約22%増という大きな成長を記録し、4,000億ドルを突破しました。これは、メモリ市場の急成長、特にDRAMやNANDフラッシュの価格上昇が主な要因です。

2. メモリ市場の急成長

●DRAM価格が供給不足により急騰し、前年比約76%の売上増を記録。
●NANDフラッシュもスマートフォンやデータセンターの需要増加で大幅な成長。
●サムスン電子が世界最大の半導体メーカーとなり、長年1位だったインテルを抜く。

3. AIとデータセンター向け半導体の拡大

●NVIDIAのGPU(特にデータセンター向け)がAI分野で高成長。
●AMDが「EPYC」シリーズでサーバー市場に再参入。
●インテルがAI向けプロセッサーを強化(Nervana買収の成果を発表)。

4. 10nmプロセス技術の本格化

●TSMCやサムスンが10nmプロセスの量産を開始。
●クアルコムが10nmプロセスのSnapdragon 835を発表。
●インテルの10nmプロセス「Cannon Lake」は遅れが発生。

5. 中国の半導体産業拡大

●中国政府の半導体投資が加速し、紫光集団(Tsinghua Unigroup)などが大規模なメモリファブ建設を推進。
●YMTC(長江存儲)が3D NANDの試作を発表。

6. M&Aの活発化

●ブロードコムがクアルコムに対して約1,300億ドルの買収提案(後に米政府の規制で阻止)。
●東芝メモリ(現キオクシア)が売却問題に直面し、最終的にBain Capital主導のコンソーシアムに売却決定。

7. 5G対応チップの進展

●クアルコムがSnapdragon X50モデムを発表し、5G対応へ。
●インテルも5G対応モデムを開発中。

これらの動向が2017年の半導体業界を形作り、AI・5G・データセンター・中国の台頭といったキーワードが今後の業界の方向性を決定づけました。




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