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1976年の半導体産業・技術分野の重要な動向

1976年の半導体産業・技術分野の重要な動向を説明します。


1. マイクロプロセッサ市場の成長

●インテルが8085マイクロプロセッサを発表
- 1976年、インテルは8ビットマイクロプロセッサ「8085」を発表。
- 8080の改良版で、シングル電源(+5V)で動作し、組み込みシステム向けに最適化。
- この時期、8ビットマイクロプロセッサ市場が急成長し、組み込み用途やパーソナルコンピュータ開発が加速。


2. MOS半導体の発展

●MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)技術が主流に
- 当時はMOS技術が急速に進化し、PMOSからNMOSへと移行し始めた時期。
- NMOSが高速・低消費電力のため、マイクロプロセッサやメモリに採用されるケースが増加。


3. メモリ技術の進化

●16K DRAM(Dynamic RAM)が実用化
- インテル、モストク、ナショナル・セミコンダクターなどが16KビットDRAMを発表。
- 1970年代前半に登場した4K DRAMに比べ、大容量化が進む。
- メモリの高集積化が進み、コンピュータの性能向上に貢献。


4. パーソナルコンピュータ時代の幕開け

●Apple Iの発表(スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック)
- 1976年4月、Appleが「Apple I」を発表。
- MOS 6502(モステクノロジー製 8ビットCPU)を搭載。
- パーソナルコンピュータ市場の発展に大きく寄与。
- 他のマイクロコンピュータも登場
- シャープ「MZ-40K」など、日本でもパソコン市場が生まれつつあった。


5. 半導体産業の競争激化

●日本企業が半導体市場で台頭
- NEC、東芝、日立などがDRAM、マイクロプロセッサの開発を本格化。
- まだ米国企業(インテル、モトローラ、TI)が主導していたが、日本勢が徐々に成長。
●米国 vs. 日本の半導体競争の始まり
- 日本企業がコスト競争力と品質で強みを発揮し始める。


6. 半導体製造技術の進歩

●フォトリソグラフィ技術の向上
- 半導体の微細化が進み、トランジスタの集積度がさらに向上。
●シリコンゲート技術の発展
- 高速で低消費電力なIC設計が可能に。


まとめ

1976年は、8ビットマイクロプロセッサの発展、MOS技術の進化、DRAMの大容量化、パーソナルコンピュータの誕生といった重要な変化が起こった年です。Apple Iの登場によりPC市場が生まれ、半導体業界の成長をさらに加速させました。また、日本企業が半導体市場に本格参入し、米国との競争が始まった時期でもあります。



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